https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

未来のリーダーを新興国に派遣しよう

私自身も自分の会社のグローバル経営会議の場では、彼我のコミュニケーション力の圧倒的な差に、ともすればくじけそうになってしまう。

 単純に語学力の問題だけではない。多国籍、多文化の中で、相手の本音を読みながら、論理と感情の両面で議論をリードし、必要以上にしこりを残さないように、意思決定を進めていくというのは、容易なことではない。

キャリアを拡げていくうえで、こういった能力を身につけざるを得ない欧州の小国出身者、あるいは複数の国で教育を受けることが当たり前のアジア新興国出身者。彼ら、彼女らの異文化マネジメント能力は、往々にして驚くほど高い。

 この種の力量の獲得には、若い時からの「実体験」の蓄積がどうやら必要なように思える。

驚くべきことにその最年少だった津田梅子は、当時満6歳だった。

「どの国に」「どういうチャレンジをさせるつもりで」送り込むかを考え抜く

 いろいろ調べてみると、欧米から出発して多国籍化した企業の多くは、マネジメント層育成の中で、複数の文化圏を経験させている。