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大和総研理事長 武藤 敏郎氏
世界恐慌後につくられた規制やルールが有効ではなかった。二〇〇八年は金融の新たなアーキテクチャー(基本設計)をつくり出す転機になった。
<中略>
二十カ国・地域(G20)の緊急首脳会合は健全な規制の強化と市場経済の維持を宣言した。これまでの規制に不備があり、何らかの修正が必要だというのがコンセンサスになっている。しかし、規制が市場の効率性を損なうことになってはならない。市場の機能をより高めるような規制の方向に行くのではないか
<中略>
日本は戦略を考え直す必要がある。省エネや環境などの分野に投資し、競争力をつける。技術面の優位性を生かすとともに、巨額の金融資産を使ってリスクマネーを世界に供与すべきだ。危機後の世界はその前と違うものになる。新しい世界経済に対応していかないと、取り残されてしまうだろう

経済部 馬場燃
 当局者としての経験は約四十年。自身も多くの金融危機に立ち会ってきた。そこから得た教訓は「ひとつひとつの危機はよく似ているが、それぞれに個性や特徴がある」。ケース・バイ・ケースの対応が必要だという。

日経新聞朝刊)