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BizPlus:コラム:林 志行氏「林志行の「リスク・リテラシー」戦略」第1回「宣誓式に見るオバマ流マネジメント」

リーダーは手本を見せ、自らのDNAを伝えていくということだ。つまりは背中を見せて、同じような組織、環境を作らせる。これはクラスター経営と呼ばれるものである。

 大事なことはビジョンを示し、プロセスを明らかにし、同じようなことを安心してできる体制を作ることだ。これを「自律分散型」と称したい。

「チーム・オバマ」。チームで動く場合、大事なことはチームに溶け込むことではない。それだと組織に流され、巻かれることになる。チーム・マネジメントの基本は少数精鋭であり、それぞれが自律し、自らの役割を認識していることが重要となる。そのためには、まずは個人個人が自らの特性を知り、一人で確実にできる範囲を理解していることだ。そうしたことをチームの他のメンバーも把握しているからこそ、安心してミッションを任せることができる。

 オバマ大統領が就任演説で伝えたかった行間は、そうした組織とチームの組成であり、それぞれがリーダーとして弱者をサポートし、困難を克服するよう協力を要請したことにある。