2009-04-09 ■ 歴史 歴史 【幕末から学ぶ現在(いま)】東大教授・山内昌之 清河八郎 至誠の志士となるには、どこかに私心がありすぎるのだ。 清河のスター性は、「懸河(けんが)の弁」としか言いようのない雄弁と意表をつく構想力、悪く言えば“はったり”の迫力で他を圧していた。 しかし雄弁家は外交や政治でも時に訥弁(とつべん)や寡黙の士にかなわない。 しかし清河のような“張子のスター”をピエロと見切り、自分は舞台の袖で出番に備える本格派のスター(岩倉具視や大久保利通)も現代にいないとはかぎらない。このあたりが政治の怖いところなのだ。 http://d.hatena.ne.jp/d1021/20071228#1199073690