■

ＳＥＣの責任逃れが、うまく作動してきた「アップティック・ルール」の復活を妨げている！｜広瀬隆雄　世界投資へのパスポート｜ダイヤモンド・オンライン

　アップティック・ルールは株を空売りする時に、その注文を入れる直前についた株価より高い値段でしか売ってはならないというルールです。


　これだと、わざと値段を崩しながら空売り注文を成立するということはできません。つまり、作為的に相場を崩すことはできないのです。アップティック・ルールは1930年代の恐慌の教訓から生まれた制度であり、一昨年に廃止されるまで70年の歴史を有する制度でした。


　しかし、ＳＥＣは「もはや現代においてアップティック・ルールは時代錯誤だ」と考えて、2007年にこれを廃止してしまいました。