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民意とのねじれ

麻生総理がマスコミの世論調査を「民意」だと言うのなら、麻生政権は昨年末からずっと「民意とねじれっぱなし」である。

 何が最も必要かといえば、世論調査というインチキまがいの「民意」ではなく、選挙で示される本物の「民意」を聞くべきであった。

 いずれ歴史の審判を受ける事になるだろうが、ロッキード事件は官僚に都合の良い世論誘導には見事に成功した。それからは旧社会党を中心とする野党とマスコミ、学者らが官僚の意向を汲んで金権政治批判に力を入れ、政党政治の力を削ぐ事になる。政権交代を狙わない野党にとって政党が権力を握る必要はなかった。法案を議員が立法する力は抑えられ、政党は立法作業のほとんどを霞が関に頼るようになる。政治資金を集める事も難しくなり、政治家は官僚の力を借りて金を集めるようになった。

 「古い自民党からの脱却」と若手の政治家は言うが、昔の自民党政治家の方が官僚に対して力があった。その力を霞が関はひとつずつ削いできた。

自民党霞が関が小沢代表を嫌がり、岡田代表を歓迎した背景には政権交代を巡ってそれだけの理由がある事を示している。