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【幕末から学ぶ現在(いま)】(23)東大教授・山内昌之 松前崇広

法の運用や「ステイトクラフト」(国政術)を知りつくした官僚のソフィスティケーションを打ち破るのは決して簡単でない。官僚のソフィスティケーションとは、早い話が「悪ずれ」を意味する。

しかし、政治の「悪ずれ」は何も明治以降の官僚内閣制で初めて登場したわけでない。

開国論と人道主義を合わせた崇広の姿勢こそ政治外交のリアリズムとして理想的な姿になるはずだった。

肝心の「一会桑」つまり将軍と幕権を支えるべき一族と家門の政治家は、幕府改革の期待を担って登場した外様大名必死の決意をつぶしてしまった。これは悲喜劇というほかない。

 政治で「悪ずれ」するのは官僚だけでない。黒幕政治家の悪ずれほど始末に負えないものはなく、国民は政権交代の舞台裏をよく監視しなくてはならない。

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