ポスター1枚を張るのに関係者が何度も足を運ぶことはざら。街宣中も選挙前までは手を振ってくれた市民に、無視されることも多くなった。「1分程度のつじ立ちに、警察が『50回やるなら全部の場所で事前に道路使用許可を取れ』と言ってくる。他の選挙区ではあまりない話みたいですが」(陣営)。泣く子も黙る自民王国で、本気で勝ちにいき、突風が吹き込んだことで、1か月足らずでドラマが起きようとしている。
陣営は民主党入りした田中真紀子氏(65)の応援依頼も検討。今は亡き宰相の田中角栄、福田赳夫両氏の「角福戦争」で、あえて決着をつける構えだ。