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【幕末から学ぶ現在(いま)】(26)東大教授・山内昌之 岩倉具視

シーチェンジ

“海の作用による著しい大変貌(へんぼう)”ともいうべき政治地図の塗り替えによる政権交代

しかし、こうした劇変に、制度の変更から政党の再編や人脈の形成のひだにいたるまで絡んだ人物のいるあたりが政治の妙だ。小沢一郎氏は、自民党幹事長を務め、首相の地位にも手が届きながら、自ら望んで苦難の道を選んで今回の政変を実現した。氏が日本の憲政史に残ることは間違いない。その個性は、狷介(けんかい)孤高とか独立不羈(ふき)という中傷めいた評言を意に介さず、政権交代自民党解体という目的に一意専心してきた点にある。