https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

民主党政権誕生に、好意的な中国の本音 | ビジネスマンのための中国経済事情の読み方 | ダイヤモンド・オンライン

劉智剛(元駐日本国大阪総領事):
1.小泉の観点:全て米国の言いなり。米国との良好な関係さえ維持すればアジアとの関係はどうでもいいという考え。


2.小沢、鳩山を初めとした民主党の観点:アジア重視。米国との関係も維持しなくてはならないが、アジアとの関係を発展させることを重視しなければならない。比重をアジアに移さなければならない。そして、小沢氏は「普通の国」にならなければならないと言っている。

劉智剛(元駐日本国大阪総領事):
1.「普通の国」というのは、自主性の国という意味。要するに、現在は多くの他人の干渉を受けているので、自分で自分を管理する国になりたいということだと思う。


2.ただ、具体的な話は目にしていないので、何が自立か、何が普通の国なにか、今後の方向性はどうなのかは、全てのことが他の国と同じということなのだから軍備の問題なども含まれるのだと思うが、具体的にはなんとも言えない。今後の具体的な政策を見る必要がある。

王泰平(元駐日本国大阪総領事):
1.まず補足させていただくと、小沢氏がいう「普通の国」は、すでに小澤氏本人としての考えでも、民主党としての考えでなく、自民党も含めた日本が将来に進むべき方向性というものに変質していると考える。


2.敗戦国としてのレッテルを外し、第二次世界大戦の敗戦国としてのイメージを払拭し、一流の政治大国になるという方向性だ。


3.軍事上の自立も含めた共同防御体制は今でも出来ていない。だから、この考えは、現在の日本に主流の一種の欲求であり、又願望でもある。

王泰平(元駐日本国大阪総領事):
1.敗戦後こんなにも長い月日が立った。1つの国家が正常な国家と成り得たい、この願望は理解できる。


2.但し、数年前に日本が安保理常任理事国への立候補をした際、多くの反対意見が出ている。歴史上の誤りを認めない国がなぜ常任理事国になることができるのだと。


3.総じて言えば、日本は戦後平和発展の道を歩んできた。我々は日本が今後もこの路線を歩むことを望む。


4.日本が保持する自衛のために必要な武装については、戦後周総理も述べたが、これは問題ないと思う。

劉智剛(元駐日本国大阪総領事):
1.1つの独立国家が自衛のための武装をすることは全く正常なこと。


2.それが「普通の国」ということであれば大歓迎だ。1つの善良な隣人、平和、民主、繁栄の隣人があるということは中国にとってもいいことである。

3.とはいえ、それが一体いい方向に向かうのか、それとも別の方向に向かうのか、実際の内容を見ていかなければならない。