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【幕末から学ぶ現在(いま)】(32)東大教授・山内昌之 吉川経幹

 “いま大病に罹(かか)り、命旦夕(たんせき)に迫る”に始まる経幹の遺言は、“遺書文学”に残るほどの名文である。毛利宗家への奉仕、国事への貢献、正義の順守、軍備の充実、世継の善導、士民の愛護を遺臣の心得とした。天下もまだ定まらず、行く末を見極められない無念を語りながら、それも「治命乱命」というものだと告白している。

有為の政治家たる者、1度の落選や4年くらいの試練にめげることなく、経幹のように一生一度の大事を成し遂げ、3世紀来の宿願を達成する本懐を抱いてほしいものだ。

ただ、本物の英雄なら大事も小事もない(=区別はない)ことを知っている(勝海舟山岡鉄舟)。
「為すべきを為し、言うべきを言うのみ」(小沢一郎吉田松陰)だ。
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