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「検察、絶対許さぬ」菅家さん冤罪の傷深く

 だが、笑みがこぼれる弁護団と対照的に、菅家さんは時折うつむき、唇をかみしめていた。入廷前は、「頑張ってみます」と笑顔を見せたが、約7時間に及ぶ公判を経て臨んだ会見での表情は終始、硬かった。

「今、一番許せないのは検察官」と語気を強め、「絶対に許さない」と、机をたたきながら声を荒らげた。

 この日、じっと法廷でのやりとりに耳を傾けていた菅家さんが、突然、発言を求めたのは公判終了間際。佐藤正信裁判長が、当時の取り調べ検事の証人尋問に触れないまま閉廷を告げた時、手を挙げ、裁判長が許可する間もなく立ち上がった。「(当時の)検事を出廷させて下さい」。強く訴える菅家さんに、佐藤裁判長は少し驚いた表情を見せ、「意見として記録します」と答えて閉廷した。