例えば、スマートグリッド(次世代送電網)の実験プロジェクトである。スマートグリッド・プロジェクトには目標というかミッションが定められなければならない。例えば、あるスマートグリッド・プロジェクトでは、その地域における電力需要の30%を再生可能エネルギー発電にするとともに、昼夜の電力需要の変動を半分に減らすことを目標にする、というように。船の基本設計で何トンの荷物を何ノットの速度で何マイルの距離を運ぶ船を設計するのかを定めるのと同じだ。
ところが、ニューメキシコで計画されているプロジェクトでも、宮古島のプロジェクトでも、このような基本設計がしっかり行われているようには見えないのだ。
今もっと力を入れなければならないのは、大小色々な規模の環境経営・電気経営システムの基本設計である。