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【次代への名言】高杉晋作と松陰編(2)

「生を見ること死の如くば死は則ち生」

 《某(それがし)、少(おさなく)して無頼、撃剣を好み、一箇(いっこ)の武人たることを期す。年甫(はじめ)て十九、先師(せんし)二十一回(にじゅういっかい)猛士(もうし)(吉田松陰の雅号)に謁(えっ)す。読書行道の理(ことわり)を聞き始める》

 「一身上は直言直行、傍若無人。が、国家のためには深謀深慮」。不思議な両面性を自称する晋作は、その派手な外見とは裏腹に、国を思うひたむきさを最も濃く松陰から受け継ぐ。そして「二十一回」を期しながら3度で潰(つい)えた師の「猛」(死生を顧みない壮挙)を「狂」と呼びかえ、発し続けるのである。