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【プレミアムシート】自分の“男役”目指して飛翔 宝塚宙組新トップスター、大空祐飛

 「私にとっての一番大きな節目は、花組への組替え(平成19年)でした」という。「とても不安で動揺しましたが、行ってみたらすごく楽しくて。環境の変化が刺激になったのか、『かたくな』さがとれて楽になったんです。宝塚はひとつ。多少空気は違っても、どの組でも舞台を作っていく気持ち、プロセスは同じです」

 入団18年目のトップ就任は、かなりの遅咲き。

 「非常に時間はかかりましたが、私にとっては今がグッドタイミング。自分がどういう男役として確立していきたいのか、自信を持てないとセンターに立つ気はなかった。ただ、ずっと応援してきてくださったファンの方がいたから、あきらめずにがんばれたんです」−。「素直にうれしい」という言葉に、ホッとした雰囲気がにじみ出る。

 今は、トップの実感を感じる日々。「自分の発言や行動に対して、みんながすごく集中してくる。自分の居方をしっかり持っていなきゃと、責任の重さを意識しています」

 「映画では描かれていない政治的背景や主人公の過去の部分、第2次大戦下のカサブランカの状況などがわかるミュージカルナンバーもあって、よりお芝居の迫力が出てくると思います。私の演じるリックは発散型の主人公ではないので、過去を背負った男の葛藤(かっとう)やダンディズムがにじみでるような、舞台の居方や表現を心がけたいですね」

 相手役の野々については、「彼女はアンテナが敏感なんでしょうね。花組時代の『銀ちゃんの恋』(20年)でもコンビを組んでいるし、お互いにこれはって思う瞬間をキャッチし合える」そうだ。

 「私が目指しているものは、様式美の中に少しリアルさも加味して、素敵だなと思ってもらえるような男役。両方を追求していくと自分の芝居ができるのでは、と思っています」

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