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ソ連体質に苦言 ロシア大統領が教書演説

ソ連体質をいまも引きずるロシア社会の現状を厳しく批判し、民主主義の価値に基づいてロシアを現代化するのが不可欠と強調。そのためにも世界と協調していく姿勢を示した。

「非効率的な企業は市場から消えるべきだ」

対外政策では、「ほおを膨らます必要はない」との表現で、必要以上に大国として振る舞おうとしない実利外交を強調。

「今こそ欧州での新たな安全保障条約づくりに全力をあげるべきだ」

 演説にはプーチン前政権批判とも取れる部分があるが、メドベージェフ氏とプーチン首相の双頭体制は、頻繁な意思疎通による役割分担と連携で順調に機能しているとの見方が強い。プーチン氏の治安省庁出身者勢力とメドベージェフ氏のリベラル勢力とのせめぎ合いも、現状では2人の連携に吸収されている形だ。今回の演説に流れるリベラル色は、プーチン首相が目指す方向でもあると見られている。