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【決断の日本史】(7)805年12月7日 天下徳政論争

 延暦24(805)年12月7日、桓武天皇は参議の藤原緒嗣(おつぐ)と菅野真道(まみち)を呼び、「天下の徳政(よい政治)」について議論せよと命じた。

 「いま人々が苦しんでいるのは軍事(対蝦夷戦争)と造作(ぞうさく)(造都)であり、この2つをやめるべきです」

 32歳の緒嗣が大胆に発言すると、65歳になる真道は異議を唱え、事業の継続を主張した。桓武天皇は聞き終えると、緒嗣の意見に軍配を上げた。