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仕事の密度実は薄く 財務官僚の給料安くない(元財務官僚 高橋洋一さんにきく<下>)

そんなことはありません。メールを使えば自宅作業が可能な場合もありますし、答弁書を書くこと自体はとても簡単なんです。踏み込んだことは何も書かない訳ですから。朝は、答弁書を大臣に説明するために早いと言えますが、夜の仕事はたいしたことはありません。
中には300時間超過勤務した、なんていう人もいましたが、周囲や部下に話をきくと、不必要にぐるぐる回っているだけで、早く帰ればいいのに、なんて言われている始末でした。私の超過勤務は20時間ぐらいのものでしたね。

役所の仕事は、密度は薄い割にそこそこ(給料を)もらっていると個人的には思っていました。直接予算編成をする部署は少しだけ給料基準が高いのですが、そんなには違いません。バブル景気のときは確かに民間より低いな、と感じたことはありました。しかし、今のようなデフレになってくると、むしろ公務員の待遇は魅力的になってきているのではないでしょうか。

果たして役人の給料は安いのか、と疑問を感じます。今のシステムの問題は、役所に入ると蛸壺で出入りの自由がきかない点にあると分析しています。世界的には、学者やマスコミ、実業界などの民間と役所との人材の入れ替えが行われるようになっています。日本のあり方は特殊なのです。世界基準に改めるべきだと考えています。そうすれば天下り先は不要になります。

そこそこのレベルの人で十分なのではないでしょうか。「いい待遇」なんかを気にする人材ではなく、本当に「国民のために働きたい」という人たちを集めればいいと思います。世界の潮流を見ても、政府の重要性は落ちてきています。