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「二律背反」を乗り越えるのが、技術者っちゅうもんでしょう。

ある程度の実用性、日常性を努力して作り込みながら、スポーツ性も維持させなければいけない。その矛盾を両立させることによって、クルマの価値が生まれてくるのです。そうでなければ長く市場から支持を受けることなどとても出来ないと私は確信しています。

この際言っちゃうけど、馬力を稼ぐのなんか簡単です。それこそ当時のエンジンのままでも200馬力なんてチョチョイと出せた。でもそうすると下がスカスカになってしまう。それじゃ楽しめないんです。


 我々の“人馬一体コンセプト”は、馬と騎手がそうであるように、クルマとドライバーのコミュニケーションが最も大事だという考えがある。アクセルを踏んで、今加速をしたいと思った瞬間にグンと背中を押されるような加速を出すためには、下から出る太いトルクがどうしても必要なんです。

続けることが大事です。努力はいっときではなく、積み重ねないと価値なんか絶対に生まれない。サステイナブルを目指すなら、努力の方向として、絶対的な性能の追求はもちろん大切だけど、我々はメーカーなんだから利益の確保も大切です。