この授業の特徴は、教科の枠を越え、複数の教科を結びつけているようなところです。
題材は、国語の教科書に載っている、きつつきのおもちゃの作り方の手順を説明した文章。これを読み、同じおもちゃを作るのです。
まず、子どもたちに、文章だけをコピーした紙を配ります。つまり、文字だけを読んで、おもちゃを作らせるのです。
子どもたちの意欲が下がらないタイミングを見計らって、n先生は、教科書を開くように指示を出します。そこには、文章と連動してポイントを示した写真が載っています。言葉の意味がイメージできない子でも写真の手助けで、「わかった!」の経験をすることができます。
この「手を動かしながら、言葉や写真を追うこと」が非常に重要です。頭でなく、体で言葉と接した経験は、読む力を確実に高めます。
子どもたちがおもちゃを完成させると、n先生は宿題を出します。自分の好きなおもちゃを作り、その作り方を説明文にして、みんなに伝えるというものです。