https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

刑法の過去と未来

 「刑法」は、1907年(明治42年)に制定された古い法律ですが、戦前の「不敬罪」や「姦通罪」が戦後廃止されたことや、文言が口語体になった点などを除きますと、それほど大きな改正はなく、ほぼ安定していたのです。ところが、とくに2000年以降の最近の10年間に、大きな改正が顕著に現れるようになりました(立法活性化の時代)。

  以上の「改正」は、まさに「犯罪化」と「重罰化」の方向にあることは明白ですが

刑務所の過剰収容をさらに悪化させるとともに、何よりも、刑法の伝統的な基本原理(自由と人権の保障、刑法の謙抑性と補充性、法益保護原則など)を掘り崩して行く危険があり、警戒が必要です。