政治も似たようなもので、にわかに政権の座について、総理とか、大臣とか呼ばれて、周りの官僚らにかしずかれ、野党時代には味わったことのない待遇を受けると、ついつい、官僚たちの渋面より笑顔が見たくなるだろう。
縁のなかった経済界の大物が表敬訪問にやってきて、おべんちゃらの一つでも言われたら、その期待に応えたくもなるだろう。
官僚たちは大臣を言葉巧みに手なずけて、出身省庁、所属省庁の利益につなげることが、組織内で「できる奴」と評価される近道と心得ている。
そんなハラのうちを読んだうえ、篭絡されたフリをして、手練手管を逆手にとって官僚を操るほどの、達者な政治家など、そうそういるものではない。
青島・村山のように雲の上に乗ったような気分になる。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20100430#1272631313