就任1作目でタイトルロールを演じることとなった蘭乃さん
最初はあかぬけない娘だったサブリナが、パリから戻った時にはすっかり都会的な大人の女性に変身していました。髪形もポニーテールからショートカットへ。モダンで意思が強そうに見えますが、意外にも女性らしいドレスに映えます。
一方、ライナスは部下への指示も詳細な数字で表し、仕事だけに生きる男を体現していますが、紺ストライプのスリーピースにエンジのネクタイとポケットチーフなど、一分の隙もないスーツ姿にイイ男っぷりが隠せません。
互いの素顔に触れ、気持ちが揺れ動いていく。2人で歌う「ラ・ヴィアン・ローズ」は胸に沁み入ります。
黒タキシード群舞もあって、男役のみなさんが競うように独自にキザるという、花組の醍醐味もたっぷり味わえます。