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宝塚、32年ぶりに「誰がために鐘は鳴る」を宙組で上演

 物語は1936年に始まったスペイン内乱を背景に、義勇兵としてスペインの戦場に赴いたアメリカ人ロバート・ジョーダンと、彼がゲリラの拠点で出会った少女マリアとの4日間の愛を描くもの。ゲリラたちの人間群像とともに、極限状態で燃え上がる愛の美しさが描かれる。

今回演出を手がける木村信司は、「この作品は死んで終わる悲恋モノではなく、人間は死んでしまってもその先にその人の想いが繋がっていく、そういう“人間の絆”を描いたものだと思う。演出的には色々と初演から変えて、もっとスペインの空間を感じられるものが出来たら」と構想を語った。

新曲であるそのうちの1曲のタイトル「胸の高鳴り」を引用して、大空は「緊張に実際に私の胸も高鳴っております」とあいさつ。「映画も、ビデオで観た初演も、本当に素晴らしい作品だと思いました。4日間をどれだけ充実して生きられるかというところに重点を置いて私なりの役作りをし、私が感じたこの感動をひとりでも多くのお客様にお伝えしたい」と意気込みを話した。

また両親を殺され、自身も髪を切られ辱めを受けるという難役マリアに挑む野々は、「ご覧のとおり、白いブラウスにパンツ、刈り上げられた髪の毛。初めて鏡で自分を見た時、少し恥ずかしい気持ちになってしまったのですが、それは今まできれいなお衣裳や髪の毛で取り繕っていたのかも。今回は飾る部分が外見では何もありません。飾らない心でロバートを愛したい」と話していた。