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喜美×舛添が語る“小沢論”「彼を必要としない政治に」

 舛添 「やはり小沢一郎という人が軸になっていることは確か。政策とか将来のビジョンとかではなくて、小沢一郎がどうするかで決まる。それは健全ではない。それに与党の方が割って出ることで、政界再編の口火を切ることになる。代表選は『菅対小沢』とか『小沢対反小沢』という構図だが、その結果、代表選後に分裂するならどんな大義や政策をもって割れるのか注目だ。ただ、政権維持のため、いろんな条件を付けて双方が妥協するかもしれない」

 渡辺 「党内バトルの結果、菅さんが再選されても、党内に深い亀裂が走るのは間違いない。結局、これからの政局は、民主党が分裂含みで推移していくことになるだろう。色分けでいけば、小沢グループマニフェスト原理主義でしょうし、菅さんは増税路線ですから、自民党と手を組むシナリオも模索するんだろう。菅さんが訴える議員定数削減などの争点をめぐって、与野党を巻き込んだ大バトルに発展していく可能性がある」

 −−その「剛腕」小沢一郎前幹事長の印象は


 舛添 「過去20年ぐらいみていて、時代に閉塞感がみなぎっているときに、一つのアクションを起こす。よく壊し屋といわれるが、壊さないと新しいものは生まれない。過去の内閣誕生にも、小沢さんがだいぶ関与している」


 渡辺 「小沢さんは政策の実現と権力奪取の両方を掲げている。政策実現が表側、権力奪取が裏側なんですね。普通のコインの裏表の関係に似ていて表から裏は見えないが、『小沢コイン』は透かすと見えちゃう。どっちが表なのかよく分からない。例えば、小沢代表時代につくったバラマキのマニフェストを権力を奪ったら簡単に捨てましたね。ガソリンの暫定税率見直しをやめちゃうとかね。でも、菅さんが首相になったら、マニフェスト原理主義に戻るんだ、と。どっちが本当なんだと言いたい」


 舛添 「確かに、彼の著書『日本改造計画』なんていいこと書いてある。そういう政策をいま民主党の中でやっているんだろうか。逆のことをしていませんか、と。しかし、それを矛盾なくやれることを天才と称していいのか、やはり、おかしいのではないか、と。私はそこに疑問を感じるので『反小沢』とずっと言ってきている


 渡辺 「結局、そういう人がここ十数年間、政界再編の中心にあって、その対立軸は小沢さんを好きか嫌いか。これは日本の政治にとって不幸なこと。人間関係で政治が動かされ、人間関係で離合集散してきた。政党中心主義といいながら、政党に魂が入っていない。では、魂の部分はなんなんだ、といったらアジェンダなんですよ。そのもとに結集することこそが、『小沢さんを必要としない政治』にする大事なきっかけになる。今の政治が問われているのは、ここです」


 舛添 田中角栄元首相、金丸信・元自民党副総裁とかの路線を継承し、数の力と金の力、それから選挙第一主義で牛耳ってきた。これは非常に健全じゃない」


 渡辺 「それとね、小沢さんは自分の実際の力以上に表向きの力があるように見せる才能がある。一種のカリスマ性というかね。英語でいえば、マヌーバビリティが高い。この虚勢を張る『張り子の虎パワー』は、結構、あっちこっちでいたずらしたり、悪さしたり、仕掛けをしたり、すごい威力を発揮してきた」

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