通貨切り下げ競争は「致命的」、各国は政策の協調進める必要=ECB専務理事
同専務理事は同紙とのインタビューで、世界が「通貨戦争」に向かっているかとの質問に対し「切り下げ競争に入っているとすれば致命的なことだ。それは最終的に保護主義をもたらす。1930年代には保護主義が世界的な経済危機を招いた」と答えた。
世界各国の政府に対し、財政赤字に関してユーロ圏が実施しているような協調体制を構築するよう要請。経済政策は引き続き各国に委ねるべきだとしながらも、「欧州がやっているように、中期的な財政政策の原則について世界的な合意が必要だ」と指摘した。
為替相場のボラティリティ抑制や持続的な経済成長は、財政政策や金融および経済政策の協調を強化せずに達成することはできない、と述べた。