■ - d1021の日記

出来る限り、思考の「声」に耳を傾けることです。何度も繰り返されるセリフには特に注意を払いましょう。数年間にわたり、かけられ続けてきた古いレコードがないかよく耳をすませてください。これが「思考を客観的に眺めること」です

思考の声を聞くときには、あれこれ批判せずに聞いてみてください。批判するという行為も「思考の声」に代わりがないからです。「自分には独り言をする声があって、さらに、それを聞き観察してる自分がいる」ということが、だんだんわかるようになってきます

思考がお喋りをやめると無心状態が生まれます。最初のうち無心状態は数秒間しか持たないかもしれませんが、心がけ次第でだんだんと長く続くようになります。無心状態の時には心の平安を実感するはずです

思考を客観的に眺める以外にも、意識を１００％「いま」に集中させて思考活動を遮断するのも一つの手です。意識の全てを、「いま、この瞬間」に向けてみましょう。そうすれば「意識が鋭敏であると同時に考え事をしていない」という無心状態になれます

単なる手段として行っている動作に、意識を全て集中させるのです。すると、手段が目的そのものに変わります。手を洗うときも、水の音を聞き水が手に触れる感触を感じ、せっけんの香りをかぐのです

悟りを開くための一番肝心なステップは「思考を本当の自分とみなすこと」をやめることです。絶え間なく流れている思考に隙間をつくるたびに意識の光が輝きだします。そのうち、「頭の声」を笑ってやり過ごせる日がくるでしょう