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【佐藤優の眼光紙背】北朝鮮による韓国・延坪島砲撃

現時点では、情報が断片的であり、正確な分析を行うことはできないが、まず重要なのは北朝鮮の内在的論理をつかむことだ。

北朝鮮の論理は、韓国側の攻撃に対して、反撃を加えた防衛的措置というものだ。これは、1951年の朝鮮戦争に際して、北朝鮮がとったのと同じ理屈である。

 今回の北朝鮮の軍事行動に対し、ロシアが迅速に反応している。23日にロシア国営ラジオ「ロシアの声」日本語版HPに以下の記事が掲載された。

 韓国軍は黄海上で軍事演習を行っており、韓国政府は今回の砲撃がこれに対する報復措置である可能性もあるとした。北朝鮮側からは声明は出されていない。韓国外務省は、問題を国連に提起するかまえであると明らかにしている。


 今回の事件に対しては、地域の各国が声明を表している。ロシア外務省は今回の事件が朝鮮半島の緊張を先鋭化させることがないよう期待を表した。またロシア国防省は情勢を見守る姿勢を明らかにし、東方軍管区の戦闘準備態勢を引き上げる意向はないとした。