小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、民主党は現状から90議席を失う大惨敗。最悪なら100議席減となり、鳩山由紀夫前首相も落選危機に直面するという。
「政権交代後、民主党は1つも成果を挙げていない。それどころか、国を危うくしている。菅首相も仙谷氏も外交はズブの素人。尖閣事件や北方領土の対応など稚拙・醜悪というしかない。内政でも、マニフェストは修正・後退ばかりで、大増税路線を突き進んでいる。鳩山前首相に続き、物足りない人物がトップに座った悲喜劇だ」
「党内に選挙を仕切れる人材がいない。小沢一郎元代表はいるが、年明けに強制起訴が控えているうえ、菅執行部と完全に距離を置いている。地方議員も『菅首相ではダメだ』とヤル気を無くしている。有権者も『裏切られた』と強く感じており、比較第1党は何とか確保できるが、過半数割れは必至だ」
与党陣営で見ても、民主党と亀井静香代表率いる国民新党、田中康夫代表率いる新党日本、鈴木宗男代表(現在、収監中)率いる新党大地、与党系無所属を合わせて223議席で、過半数に18議席も足らなくなる。
一方、谷垣禎一総裁率いる自民党は「小選挙区127、比例区59の186議席」と予測した。70議席増だが、政権奪還までの勢いはない。
「選挙後も、小沢グループは衆院で100人前後を確保するとみられる。ここが首相指名選挙前に『菅首相の続投はノーだ』と党を割る可能性がある。小沢氏が前面に出るのは避けるだろうが、『政治の安定』『救国政権』などを大義として、自民党の一部を含めた野党陣営と小沢グループが結集するという大再編もあり得る」