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シリーズ小沢一郎論(9) ── 岡田幹事長を憐れむ小沢一郎の目線

小沢氏は「岡田もかわいそうだな、こんなことをさせられて」と言い、岡田氏を気の毒がっていたとのこと。

 小沢氏は他の政治家から攻撃されたり裏切られたりしても、ムキになって怒らないし、憎んだりしない。「無知のなせる業だな」と言って淡々としていたり、「本当にしょうがないな」と言って苦笑いしたりしている。未熟な政治家に対して感情的に反発している暇を惜しみ、そういう政治家はそういう政治家として、今、どういう役を負わせるのがよいか、どう動いてもらうのがよいかを考え、手を打っていく。好きだ嫌いだよりも、相手の意志と能力に注目して、働きかけていく(あるいは放っておく)。


 小沢氏は個人の自由意志を尊重する信念を持つ。だから、相手が自分の思い通りに動かないことを恨まない。相手の意志を前提にし、変えたいと思えば働きかけるし、変えられないと思えば、「去るものは追わず」である。偏執がない。そして、他人が自分をどう思っているかということで悩まない。