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それでもやはり 人は職場で「一人前」に育つ|なぜ職場で人が育たなくなったのか|ダイヤモンド・オンライン

 仕事の先輩として、私たちが新入社員や若手社員に対してできるのは、彼らが持つポテンシャルを引き出して、業務経験を重ねることによって、少しずつレベルの高い仕事ができるように協力することです。前回、述べたように、若手の育成は、「中身ゼロの若手に中身を注入すること」ではありません。

 熟達化理論によれば、その道でエキスパートになるためには10年かかる、というのが学術的な定説になっています。


 その最初の3年から5年が、一通りのことができるようになる、いわば一人前になるための期間。それだけの時間をかければだれもが自然と熟達する、というわけではなく、そこでは「よく考えられた練習を積むこと」が条件となることも定説になっています。


 では、よく考えられた練習とは何か。


 それは、「課題が適度に難しく、明確であること」、「実行した結果について、フィードバック(先輩などによる振り返り、検証)があること」、「何度も繰り返すことができ、誤りを修正する機会があるような練習」を指します。

 ポテンシャルの高い若手に特に言えそうですが、早く成長したいという気持ちが強いあまりに、一段一段踏みしめながら上がるべきステップに気が付かなかったり、過小に見積もることがあります。「早く間杉さんのように仕事が出来るようになりたいんです」とも言われたのですが、当時の私は社会人20年選手。それを会社に入って半年の若手がモデルにしたって詮無いことです。目標設定、ゴール設定の誤りですし、ロールモデル選定の誤りでもあります。