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歴史的国家危機に決死の覚悟で臨んだ最高指導者 「チャーチル元首相」と「菅首相」の決定的な違い|田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン

 チャーチルは、ヒトラーの台頭以来、その邪悪さを見抜き、10年の“はぐれ鳥”となることもいとわず、徹頭徹尾ナチとヒトラーを排撃し、英国民に妥協なき戦いを訴え続けてきた。


 一貫してブレない主張、見事な洞察力、孤立無援でも戦い続けた勇気。39年にヒトラーポーランドに侵攻して、大戦が始まると、英国民はチャーチルの洞察の正しさを思い知らされる。そして、英国民と議会はこの“はぐれ鳥”に目を向け、翌40年にチャーチルを首相にして国家危機に臨む最高指導権を彼に委ねたのだ。

 菅首相はむしろ、自分に資格と能力が不足していると感じてチャーチル登場の道を開いた前の首相、チェンバレンに学んでほしい。