西岡参院議長会見(1)「政府はこの1カ月間何をやっていたのか」
西岡参院議長会見(2)「(菅首相は)お辞めになったらいいんじゃないか。議長の枠にとどまって傍観できない」
西岡参院議長会見(3)「リーダーシップを持った方がやらなきゃだめだ」
−−(朝日新聞記者)総理大臣が辞めると政治空白ができますよね
「そうかしら」
「は?」
−−(朝日新聞記者)原発の問題もあり、政治空白をつくることが…
「つくらないでも済むんです。つくらない方法があるでしょ」
−−(朝日新聞記者)ちょっと私が言いたいのは、ちょっとあまりに無責任ではないかと、議長の発言は
「なんでですか。やれないならですよ。私が言っているのは今のようなもたもたしたことをやっておられるようだったら、お辞めになるしかないと申し上げているんですよ。それの何が無責任ですか。今のままの方が無責任でしょ」
−−(朝日新聞記者)それは分かりますけどね…
「分かっているならば…」
−−(朝日新聞記者)それであるならば、その次にどういう体制をつくるのかというところまでしっかり明示しないと混乱を助長するだけではないですか
「いや、そのときが来たら申し上げますけどね」
−−(朝日新聞記者)いつ、来るんですか
「お辞めになんなきゃ来ないでしょう。私が申し上げているのは、もっと理由はたくさんあるんですよ。ここで申し上げていない。それには根拠があるんですよ、いっぱいね。ただ、洗いざらい申し上げたくないんでね、申し上げてないけども。今、朝日さんのご質問というのは、辞めろということが無責任と。それじゃ無責任のまま、今の状態を続けていっていいとうふうに朝日はお考えですか?」
−−(朝日新聞記者)無用な政治的混乱を生むよりは、そっちの方がましだと思います
「あ、そう。へえ−。私はそう思いませんね。無用な政治混乱と思わないですね」
西岡参院議長会見(4)「政府の対応が遅すぎると言っているんです」
−−(産経新聞記者)こういう見方もできる。総理大臣が辞めることによって政治空白が生じるとしても、議長がおっしゃるようなリーダーシップが見えない総理大臣が続けていくことによる政治的損失、政治的というかあらゆる意味の損失、どちらが大きいかを考えた場合に、多少の政治空白が生じてもリーダーを変える方がよいという見方だが。
「いや、東北の皆さん方が気の毒だ、と申し上げているんですよ!私は。そう思いませんか?1カ月たったんですよ、もう」
−−(朝日新聞記者)それはね、政権に至らざるところも、私もご指摘のように、あると思いますけれども、総理大臣に退陣を迫るというところまでおっしゃるのであれば、その後の体制をどうするのかということについて、議長として、公式の場で見解を述べられているのですから…
「議長がですよ、今ここで、じゃあ、内閣総理大臣はもう辞めていただいて、新しい体制はこうするべきだと私は言えないですよ」
−−(朝日新聞記者)だったら、辞めるべきだということについても言うべきじゃないと思います
「何でですか」
−−(朝日新聞記者)無責任です
「だって、私が別に内閣総理大臣を決めることはできませんから。まあ、朝日さんが菅内閣のスポークスマンみたいなことをおっしゃるとは思わなかったけども、ちょっと。今の状態でいいとお考えなら今のご質問というか、ご発言は私もお聞きをいたしますが」
−−(朝日新聞記者)それはだから、先ほど産経の記者さんもおっしゃってましたけども、多少の政治空白があっても変えた方がよりましになるという考え方も当然あると思いますね。で、あるならば、その具体像とは何なのかと。誰がやるのか、どういう政党がどういう…
「それ、私が言ってもいいんですか。それは私がそんなこと申し上げたら、また別の大変な問題になるでしょう。それは私が、このままでいいんですかね、ということを、これは公式の会見ですから、衆参両院の皆さん方、与党野党含めて、そして国民の皆様方に対して申し上げているわけですから。私が次、どういう組閣をしたらいいとか、そんな話じゃないでしょう。このままじゃいけないともう上げた。前も申し上げたんですよ。明日からでも改めてもらえばいいんですよ、と。ね。前申し上げたこと一回ありますよ。ご記憶と思いますよ。改めないから。だから明日から改めていただければ、お辞めになる方がいいんじゃないかっていうことは、私はもう、申し上げませんから。おかしくないでしょ?でしょ?だって、そうでしょ?このままでいいと思っておられる?」
−−(朝日新聞記者)議長の言うとおりにやってすべてものごとがうまくいくかということについてはそれはやってみないと分からないところもあるわけですよね。それは解決方法というのは…
「何にもやらないよりはましでしょう。ねえ」
−−(朝日新聞記者)自分の言うとおりにやらないから辞めろという…
「そんな意味を言っているんじゃなくて、私が申し上げているのは、このままじゃ…。だって1カ月たってですよ、いまだにですよ、これに対する法律も、1本も出されてないでしょ?阪神大震災のときでさえ、何日目でしたかねえ、4、5本は早くでましたよ。私の記憶では。4本ぐらいだったかな。法律が出てればいいというもんじゃないけれども、対応が遅すぎると言っているんです、私は。しかも、このままで、なんていいますかねえ、その、放射能に汚染された水を流したり、そういういろんなもろもろの国際的にも大変問題になるようなことをやっていて、皆様方はこのままで、このままの状態でいいとお考えなんですか?マスコミの皆さん方は?いや、朝日は」
西岡参院議長会見(5)完 「首相への提言は、全部なしのつぶてだという話だ」
−−(朝日新聞記者)いいと思ってないところも、いっぱいありますけど、それはだから、総理大臣を代えることとは別問題ではないかという認識ですね。もうこれ以上やっても多分意味ないので
「私は前から言っているように、総理が方針をお変えになるならばいいませんと前も言ったんですよね。いまだにお変えになってないから!何をやっておられるんですか。私どもも責任を感じているわけですよ。こんな状態に対して」