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技術力で評価の高い日本が取り組むべき中長期的課題｜金融市場異論百出｜ダイヤモンド・オンライン

「19世紀に大国が領土と天然資源をめぐって競い合っていたように、現代の大国はブレインパワー、つまり、国際経済のエンジンとなる科学者や技術者、起業家、有能な経営者を求めて競い合っている」。これは移民制度改革に関する独連邦議会の委員会が10年前に示した認識だ（「フォーリン・アフェアーズ」誌4月号）。

　優秀な才能をめぐる各国間の誘致競争はこの10年でより激しくなった。多くの先進国が、高齢化による人材不足を懸念し始めたためだ。そういった中長期的課題にも焦点を当てながら、日本経済の再生を議論していく必要がある。