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「菅首相に石を投げつけても何も変わらない。 日本の政治が良くなるには衆院選が2回必要だ」 スティーヴン・ヴォーゲル カリフォルニア大学バークレー校教授に聞く|World Voiceプレミアム|ダイヤモンド・オンライン

私は、今の日本に必要なのは、憲法改正を必要とする首相公選制の導入のようなことではなくて、政策の違いに基づいた競合的政治(competitive politics)を起こすことだと思う。

 振り返れば、2009年に政権が交代した時、長年望むべくもなかった競合的政治が行われる可能性が生まれた。これは大きな前進だったはずなのだが、残念なことに、いまだにその機会が十分に生かされていない。

 とはいえ、私は長期的には日本の政治に楽観的だ。衆議院選挙があと2回行われる頃には、政界再編も進み、国民も二政党間の違いを実感できるようになっていると思う。

 日本の政治は、過去20年以上も混迷を続けている。1993年頃から国民は変化を欲してきたが、問題は票を投じる相手がいなかったことだ。変化を起こそうとした国民は、2005年に小泉純一郎首相(当時)率いる自民党を選び、2009年には民主党を選んだ。だが、適任がいないと、国民は投票というかたちで意思を表現することができない。有権者が党へ民意を伝達するプロセスを開始するには、民主党自民党ともにトップが交代する必要があるだろう。

 やはりここでも、問題は憲法の改正ではない。誰が首相なのかという、人の問題だ。

とどのつまりは、頂きに立つ人物のリーダーシップ次第なのだ。