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オリンパスはなぜ英国人をトップに起用したか マイケル・ウッドフォード新社長が目指す 世界に通用する「働き方」革命|世界に学ぶリーダーシップとグローバルマインドの育て方|ダイヤモンド・オンライン

 学生のころ、ふと周りを見渡したら「メイド・イン・ジャパン」だらけになっていたことを今でも鮮明に覚えている。車、カメラ、テレビ……高い品質と手ごろな価格で、日本製品は世界を席巻した。日本は西洋から学び、むしろ西洋よりもうまく実践した。QCD(Quality、Cost、Delivery)の何たるかを心底理解した最初の国は日本だ。自己規律、細部への徹底したこだわりは素晴らしいサクセスストーリーを生んだ。


 しかし、世界は常に変化し続ける。日本が成し遂げたことは、必ずしもイノベーティブなことではなく、開発そして製造に関するものだった。そのいわば製造の芸術、製造の科学は今やアメリカのオハイオからカナダのトロント、ドイツのベルリンからチェコプラハに至るまで、地球上のさまざまな場所で同様に具現化されている。

――ところで、あなたは、大胆なコスト削減などを通じて欧州事業を立て直し、オリンパスの稼ぎ頭に躍進させたことで知られるが、その際の経験はオリンパス全体の経営にどのように生かすことができると思うか。


 これは陳腐な決まり文句かもしれないが、ビジネスの要諦は確かにアメリカ人がよく言うように「人」なのだと思う。幹部層において正しい人を正しいポジションにつけることが何より大切なのだ。