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高城剛氏の提言「経団連という 財閥 を解体すべき」

僕は責任の所在が曖昧で意思決定が遅い日本式システムにすべての原因があると考えています。個々の政治家や役人がどうだとかいう話ではなく、問題はシステムそのものにある。典型的なのが官僚組織をはじめとする公務員システムですよね。何もしなくても年功序列で出世して給料が上がっていく。失敗しても誰も責任をとらない。国際的にはまったく通用しない古くなったシステムを、日本はいつまでも堅持している。古くて大型なので、お金=税金も必要。これが今日直面している問題だと僕は思っています。エネルギーの話だけではありません。

東電をみれば明らかですが、今は民主主義より資本主義のほうが力を持っていると思いますよ。ハッキリいえば、経団連を中心とした大企業群の問題だと思います。バブル崩壊以降、企業は新しいイノベーションに挑戦せずに、保守的になり、目先の利益追求のため、労働力が安い地域に多くの生産拠点を移動させ、国内労働者は疲弊しました。そして、国内は独占に近い企業が生き残り、幅を利かせるだけになったのです。さらに、そのようなことを、事実上国家が後押しする形になりました。日本は戦後、問題だった当時の財閥を解体し、また韓国では1997年の金融危機でやはり財閥解体をして新しい仕組みを作りました。今の日本には、経団連を中心にした事実上の財閥がありますが、マスメディアのスポンサーでもあるので、マスメディアでここを問題として取り上げる人はいません。特に大口を叩く人ほど口に出しません。そして何より、天下り以上にマスメディアには"財閥"関連のご子息がコネで就職しています。メディアも政治も二世だらけの同じ構造なのです。これを解体しないと、新しい日本=既得権益ではない本当の力がある日本は絶対に生まれないと思いますね。

日本の「民主主義」とやらの実態を少し乱暴に言うと、国民より一部の役人が偉くて、一部の役人より政治家が偉くて、政治家より多くの役人が偉くて、多くの役人より大企業が偉いという構造なんだと思います。そして、かつての大企業が雇用を生み出して国民を豊かにするという古いモデルに代わるものを、いまだに誰も提案できていないことも問題だと思います。

3.11以降、いよいよこの国も大きな変革期を急速に迎えることになったと思います。

いざというときに国が頼りにならないのは、今回の3.11で明らかになったと思います。そして、何も考えずに、マスメディアに依存しすぎることが危険だということは間違いないと思います。となると、一人ひとりが情報を入手し考え、価値観を根本から変えて、考え方や生き方を変えていくしかないでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110722#1311331724経団連の責任)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110722#1311331733新自由主義の限界)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110721#1311252916(正義と善き体制)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110720#1311167749(旧体制の政治警察)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110719#1311079957(構造的な原因と公共投資
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110718#1311000524(官僚が守ろうとしているもの)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110717#1310909245占領政策
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110716#1310823926(近代化・中央集権化、官僚体制を維持するための課税)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110715#1310730082(バブルと慢心)