リビア中央銀行のベンダラ前総裁は25日付のイタリア有力紙コリエレ・デラ・セラに対し、最高指導者だったカダフィ大佐がリビアの金準備売却を画策していると証言した。自らを保護する見返りとして地方の部族や武装勢力に支払うためとみられる。ロイター通信が報じた。
すでに金25トンの売却を前総裁の関係者に持ち掛けたが、断られたという。前総裁によると、リビアには100億ドル(約7700億円)相当の金準備があり、一部を大佐が持ち去った可能性がある。
前総裁は反体制派に同調し、現在はイタリアの銀行で幹部を務めている。