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退屈な低成長の時代

要するに、資本蓄積やイノベーションの結果として労働生産性が上昇していかなければ、経済的により豊かになっていく(すなわち、成長していく)ことはできない。ところが、先進国に関しては、イノべーションという成長の源泉が枯渇してきているのではないかと懸念されている。もちろん、これに対してはIT(情報技術)というイノベーションが大いに進展しているではないかという反論が、当然に予想される。


この点を論じたのが、今年米国で話題になったタイラー・コーエンの『大停滞』である。

The Great Stagnation: How America Ate All the Low-Hanging Fruit of Modern History, Got Sick, and Will( Eventually) Feel Better

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