https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

日野原重明の100歳からの人生 2011年を顧みて

 私はさる10月4日に満100歳の誕生日を迎えたが、2011年の1年が早く過ぎ去ったと感じる以上に、100年が早く過ぎ去ったことに驚くのである。

 それにしても、今年の3月11日の東日本の大震災と津波などの天災、そしてそのあとの東京電力福島第一原子力発電所の破壊による人災は、100年の私の歴史の中で、私には日米戦争と並んで日本の受けた大事件と思われる。

 これに対しての政府や地方自治体の対策はいつも遅すぎたのはなぜか。日本の政治家は外交だけでなく国内についても弱いことを痛感したのである。

 それにしても日本にも立派な政治家はいた。医師であった後藤新平、僧侶の資格を持ち、短期間だったが総理大臣ともなった石橋湛山氏のごとき国士がいたが、なぜ今の日本の政界に大政治家がいないかと思う。