日銀は、３か月ごとに当面の経済成長率や物価の予測を議論し、来週２３日から２日間にわたって開く金融政策決定会合で、最新の予測を公表します。
このうち平成２３年度については、震災で年度前半に企業の生産や輸出が落ち込んだうえ、ヨーロッパの信用不安による海外経済の減速が影響し、これまでの０．３％のプラス成長の予測をマイナス成長に修正する方向です。
一方、平成２４年度については、ヨーロッパの信用不安など海外経済の影響は受けるものの、震災の復興需要の拡大などで景気は緩やかな回復軌道に戻っていくとして、経済成長率は２％前後のプラスになるという見方を示す見通しです。
日銀では、ヨーロッパの信用不安の行方や、歴史的な円高が日本経済に及ぼす影響を慎重に見極め、予測をまとめることにしています。
