ビル・エモット氏が大胆予測「3月にもギリシャはデフォルト、ユーロ共同債導入」
英誌エコノミスト前編集長、ビル・エモット氏が日本と似た問題を抱えるイタリアのドキュメンタリー映画制作にかかわっている。
−−今年中にギリシャがデフォルトする可能性は
「ギリシャは今後6カ月以内にデフォルト(債務不履行)に追い込まれ、ユーロ圏を離脱しなければならなくなる。他の重債務国に危機が広がるのを防ぐため、同時にドイツがユーロ共同債導入に応じるだろう」
−−いつ起きるのか
「問題は4〜5月の仏大統領選で再選を目指すサルコジ大統領への影響だ。危機を抱えたまま選挙を迎えるのか、その前に抜本的な対策をとるのか。大統領の思惑を考えると3月に起きてもおかしくない」
−−新著『フォルツァ(頑張れ)、イタリア』を出版するなど同国に強い関心を持っているのは
「日本に似ていることに加え、メディアを支配する億万長者のベルルスコーニ前首相に興味があった。イタリアは1960〜70年代に日本に次ぐ経済成長を遂げたが、90年以降、経済は停滞し、“失われた20年”を経験した。イタリアを代表する資本家が政治を担う問題点を探りたかった」