https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

1月の中国PMIは小幅上昇、ハードランディング懸念は後退

中国物流購買連合会がまとめた1月の購買担当者指数(PMI)は50.5となり、前月の50.3から小幅上昇した。エコノミストは景況感の改善と悪化の分岐点となる50を下回る49.5に低下すると予想していたが、予想に反して上向き、中国経済がハードランディングを回避できるとの見方が高まった。

ANZの中国担当エコノミスト、Li-Gang Liu氏は「このデータは、財政政策や金融政策の支援により、製造業セクターがやや安定したことを示している。予想を上回るPMIは、ソフトランディングするという基本シナリオを支える材料だ」と述べた。

国務院発展研究センターの研究員Zhang Liqun氏は「1月のPMIは12月から小幅上昇し、景気減速トレンドが落ち着き始めていることを示している」と指摘。「新規受注と原材料在庫指数の改善は、生産活動が回復していることを表している。一方、新規輸出受注指数の低下は外需の縮小を示しており、国外の不透明要因による悪影響に注意を払うべきだ」との見方を示した。

HSBCのPMIは若干上向いたものの、HSBCの中国担当チーフエコノミスト、Qu Hongbin氏は、データは政府によるさらなる支援が必要であることを示していると指摘、「1月のPMIは、製造業の成長モメンタムが依然として弱いまま新年入りしたことを示している。インフレがもはや問題でないことを考えれば、政府によるさらに積極的な緩和策が必要だ」と述べた。