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都庁があえて“無視”する東京湾大津波 本当の規模と被害

名古屋大大学院・准教授の川崎浩司氏(工学研究科)

「3連動地震が起きれば、地震の揺れや液状化で地盤は下がり、大きな津波被害が出ます。東京湾奥部を襲う津波高は満潮時で2.5メートルになるかもしれません。到達時間は湾の入り口で40分、湾奥部で100分くらい。海抜の低いところは要注意です。東京・荒川、隅田川東京湾に囲まれた海抜0メートルエリア『江東デルタ』は、深いところでは2〜3メートル、局地的に3〜4メートル水没します。荒川を通じて津波が遡上することも考えられます。港区から品川区、大田区、川崎、横浜に続く京浜運河一帯は深いところで1〜2メートルは水没する。千葉でも一部、1〜2メートルは沈むでしょう。陸で50センチ浸水した場合でも、地下鉄などは冠水してしまいます」

震源東京湾海域に少しでも掛かれば、水面を盛り上げて津波が起こる。首都直下はM7と想定されていますが、Mが小さくても震源が近ければ津波の到達時間が非常に早く、被害が出る。津波の高さは局所的に2メートルくらいになるかもしれません。湾の中で何度も津波が繰り返される可能性があり、そうなると、共振しながら湾の中で津波が大きくなる。河川遡上もありえます。沿岸部だけでなく、河川周辺、小河川の付近の人は冷静に判断し、素早い避難が必要です。自分の生活圏の標高をチェックし、地形を調べておくべきです」(川崎浩司氏)