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「グローバル化第3の波に備えよ」 元欧州委員 マンデルソン氏が報告書 

 マンデルソン氏と英公共政策研究所(IPPR)がまとめた。報告書はグローバリゼーションを、輸送・通信コストの大幅な低下が商品・サービス・資本・知識の移動と経済成長を加速させ、国や人を一体化させる現象と定義した。

 第1の波は英国が牽引(けんいん)役で産業革命帝国主義が台頭した1870年ごろに始まり、世界経済は第一次大戦前の1913年までに平均2.7%の成長を記録。第2の波は米国が主導し、第二次大戦後の47年から石油危機が起きる73年までに平均5%の成長を達成している。


 2008年の金融危機でグローバリゼーションは停滞したとの見方が一般的だったが、報告書によると、第3の波はまさに始まったばかりで、技術革新や輸送・通信コストの低下による世界の一体化は停滞することはないと分析する。


 新興国の成長は著しく、01〜10年に、日米欧など先進7カ国(G7)と、中国やインド、ロシア、ブラジルなど新興8カ国が新たに生み出した国内総生産(GDP)は同額になった。報告書は第3の波の特徴について第1、2の波とは異なり、成長は多極的に起きると指摘する。