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若き憲法学者・木村草太先生に、"法学のマインド"を学ぶ!【前編】

学部を出てすぐに、助手(現在でいう助教)にするというコースがあったんです。

任期は更新なしの3年間です。

平林 では、その期間に次のポストを得るために研究に励まないといけないんですね。

そうです。博士論文相当の論文を仕上げることっていう義務があるんです。

で、この助手論文を書いて、それで首都大学東京に採用していただいたという、そういう経緯になります。

平林 いよいよ専門についてお話を伺っていきたいなと思うんですが、憲法の中で木村先生の専門領域というのはどの辺りになるんでしょうか?

 木村 今のところ、平等権ということになっています。助手論文のテーマもそうでした。

我々はまず、「平等とはどういう状態か」ということを研究しています。「一票の格差がある状態というのは、ほんとに不平等なのか」というところから研究します。つまり、条文を離れた施策や理論というのが、研究の主な内容ということになりますね。これは、実はいろんな手法があるんです。