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『民法入門 第6版』(有斐閣双書)
P1

 われわれは、人から金を借りれば、期限がくると返すのが普通だし、過って人を傷つければ、その償いをするのが一般である。
 なぜそうするのかというようなことをいちいち意識をしないで、このような日常生活が行われている。ごく自然に、心の命ずるままに生活しておれば、われわれの生活にそうトラブルが起きるものではない。ここで心といったのは、「内なる良心」といってよいであろう。内なる良心が、「金を借りたら返せ」「人を傷つければ償いをしろ」と命じ、われわれは、それにごく自然に従っているのである。
 ところで、「金を借りたら返すべきである」とか、「人を傷つけたら償いをしなければならない」というような決まり――これを規範と呼ぶ――を道徳と呼んでいるが、このような道徳という規範に従って日常生活が行われておれば、社会の秩序が乱れるということはない。

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