元代表は28日午前、国会内でグループ幹部の東祥三衆院議員らと会い、今後の対応を協議。同日午後には26日の衆院採決で全法案に反対したグループ議員と、小沢系の参院議員約50人を集め、離党の意思があるか、最終確認した。
元代表はこれまで、増税法案の参院審議の状況をにらみながら、離党のタイミングを探る方針だった。ただ、若手議員を中心に「反増税に国民の支持がある間に決断すべきだ」との声が高まり、グループ内の結束を維持するためにも早期の離党・新党結成に傾いている。
一方、野田佳彦首相は28日午前、首相官邸で国民新党の自見庄三郎代表と会談。首相は衆院採決での大量造反について「苦渋の選択をした人が地元で批判を受け、反対した人が英雄扱いされる。これが党内にたくさんいて困っている」と述べ、造反者に不快感を示した。
「輿石氏が『私と話してみたい』ということで、会うことになった。最善の策に向けて努力したい」
「うまくいけば、それでよしとなるが、そうでない場合の腹は固めておかなければならない。うまくまとまらない場合には決断しなければならない。そこは、私に任せていただきたい。もちろん、最終の判断をしたときには、もう一度、皆さんに集まってもらって説明したい」