同首相は中国経済はよりゆっくりと安定したペースで成長を続けているとした上で、「経済成長のペースは今年初めに政府が設定した目標範囲内だ。安定化を目指す政策が効果を発揮している」と語った。
１３日に中国政府が発表した第２・四半期の成長率は３年ぶり低水準の７．６％で、政府が２０１２年の目標とする７．５％を若干上回る。
同首相は、中国の経済ファンダメンタルズは依然として健全で、巨大な潜在成長力を維持しているとし、夏の豊作がインフレ圧力を弱め、収入の増加につながるとの見方を示した。
ただ、景気の反発は保証されておらずリスクもあると警告し、政府は年後半、「政策を事前設定したり微調整を加えるよう努力し、的を絞った先見性のある効果的な政策にしていく」と述べた。
こうした計画には、中長期的な発展計画の実施や、都市化や農業の近代化の促進、所得の増加、産業の近代化、新興市場の発展、民間の投資促進とともに、投資の安定化も盛り込まれるという。
また、所得を引き上げ、格差を改善し、社会保障を強化し、特に大卒者の雇用を創出することが必要だと付け加えた。
