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【米国のかたちを問う】(5)外交政策 哲学的な差異

 「アメリカの例外主義」−。世界の中でも米国だけは特別の価値観や道義の下に他の諸国を導く責務があるという外交政策の基本理念である。米国だけは国際社会でも他国とは異なるという前提だから「例外」と呼ばれるわけだ。


 他国を「従」の立場におく響きのために対外的な公式政策用語として使われることはないが、米国内の外交論議ではよく登場する。2度の世界大戦での決定的な役割に加え、戦後から現在にいたる国際秩序の構築をみても、米国が実際に例外的な役割を果たした事実は否定できないだろう。


 米国の歴代大統領もみな外交では程度や表現の違いこそあれ、基本は例外主義を信奉してきたというのが米国学界のコンセンサスでもある。だがオバマ大統領だけはそれに公然と背を向けたのだった。

アメリカは地系国家のリーダーですが、スーパーパワーから陥落するのもアメリカの使命です。